*昔日記に挙げてた小ネタ&五月のオンリーで冊子配布させていただいたものの再録です

捜査本部の皆さんで温泉に行くことになりました。


                                  








「…ふ…『月くんとひとつお風呂でハダカの付き合い大作戦』始動です!」
「竜崎、がんばってください」
 ワタリにお風呂セットを用意してもらったLは、ひそかに拳を握ったのであった…。







●部屋割り編 



 一行がたどり着いたのは、由緒ある豪華温泉旅館。

月「…すごいじゃないか…」
L「ふふ…月くんのために最高級の部屋を用意しましたよ☆」


松田「予約とかの手続き一切はぼくなんですけど…」


模木「二人一部屋の計算になりますね。」

 …と いうことは…誰か一人がLの世話係、ということになる。

月「じゃあ行こうか父さん」
総一郎「だな、月」

相沢「模木ー、荷物こっちみたいだぞ」
模木「あ、はい今行きます」

 瞬く間に連携を取る四人に出遅れた松田は、あはは、と笑った。

松田「じゃあぼくが竜崎と一緒の部屋ですねーよろしくお願いしま「意義あり!」


 すかさずLの待ったがかかった。


月「…何か問題あるのか?親子が一緒の部屋、当然だろう?」
L「納得いきません。ここは年齢階梯制度を導入すべきです。若い人は若い人で!」
松田「なーんだ、じゃあ月くんはぼくと一緒ですね〜」

「黙 れ 松 田」

月「え?違うのか?」
L「月くんまで…!私が松田の…いや松田さんより老けていると!?」
月「え…と…、松田さんもほら、こどもっぽ…若いし、ね?」
松田「あ、じゃあここは名簿通りあいうえお順でいきましょうか!」
名前順…Lは瞬時に計算した。


 いざわ、つだ、ぎ、やがみそういちろう、やがみらいとりゅうざき…


 よし!


「それでいきますかVv」
「じゃあ相沢さん、りゅうざきのことよろしくお願いします」

L「え?」


 あいざわ、える、まつだ、もぎ、やがみそういちろう、やがみらいと


「Lで予約してたんですかあなたたち…!あからさまに不審人物じゃありませんか!!」

松田「本名の方がいいと思って…」
月「ねえ」


L「本名じゃないですし!」





●露天風呂の野望編




 まあいい…月くんと同じ湯につかるという野望が達成できれば、それで…!
 ぐっと拳を握り締めるLに、相沢が何気なく言う。

相沢「ほんとすごいですよねー、各部屋にそれぞれ露天風呂がついてるなんて!」


 ガタアアアアン!


 Lは驚愕のあまり転倒した。

相沢「どうしました竜崎!?入る前から湯あたりですか!?」
L「…なまじ最高級の部屋を取ったのが災いしましたか…」





●卓球における攻防編




 どうしても月と一緒に温泉に入りたいLは、一計を案じることにした。

「あっ、ライトくん、こんなところに卓球台がありますよ?」
「本当だ」
「どうです、私と 勝負 しませんか?」
「ふ…悪いけどぼくはこう見えても テーブルテニスの王子様 と呼ばれていたんだ」



        リューク『漫画違うぞ…』



「私は全英オープンで優勝した経験があります」
「嘘付け!卓球の全英オープンがあるか!!」
「嘘ではありません、心理作戦のための方便です」
「どっちにしろデマカセだろ!」
「ああほらほらいきますよ、えい!」


  かしゃん!


「くっ…これは!」
「ひっかかりましたね うずらの卵です!」
「…お前もべたべたになってるぞ…」

「そのとおり!」

 月の突っ込みにむしろ力を得たように、Lは言った。

「さあ月くん、べたべたを洗い落としたかったら今すぐ共に温泉に「セクハラ防止条例ドライブ!」
 


   かしゃかしゃかしゃーん!!!


相沢「うわあっ!!」
松田「ああっ、何すんですか月くん!」

月「あーしまった皆さんべたべたになってしまいましたね(棒読み)、
  これは一度部屋に戻って身支度をしてから出直しましょう!」

一同「………………」



    リューク『すごい攻防だな…』





●冷蔵庫に潜む罠!編






月「ふう、いい湯だった」



   リューク『…オンセンって単なる広いフロじゃん!
           これなら家でライトとマリオゴルフしてたほーがいいや…
ん?』



月「どうしたリューク??」

    リューク『オホッ♪あっちから林檎のニオイがする!』

月「あ、こら…っ!まだ、浴衣着てる最中…!」

 月は慌てて浴衣を羽織ると、リュークを追った。




 〜その頃のL〜




相沢「ふう、いい湯だったですね」

L「…オンセンなんて単なる広いフロじゃないですか。
  これなら本部でライトくんと知的な会話を楽しむほーがいいです…ん?」

相沢「どうしましたL?」
L「フフ♪あっちから月くんのニオイがします!」
相沢「え?あの…っ!竜崎、浴衣…浴衣着てください…!


 竜崎は嬉々としてパンツ一丁で駆け出した。


  リューク「ここだ♪」


 それはルームタイプの冷蔵庫だった。特に鍵もかかっておらず、一歩中に入ると、ひんやりと冷気を感じる。

月「…なるほど、貯蔵室か…あ、リューク、扉閉じないよう見てろよ。
  冷蔵庫の扉は中からは開かないようになってるんだ」

   リューク『ああ。…な、林檎いっぱいだろ?』

月「残念だけどこれは「奇遇ですねライトくん!こんな所で出会うなんて」


月「わあああ!!」


             …バタン!



月「ああっ扉が(見てろって言ったろ!リューク!)


  リューク(見てたぞ)
 
       (見てるだけじゃだめなの!)


  …お前のせいだぞ!何しに来た!」



L「月くんのニオ…暑いのでアイスを食べようと思って冷蔵庫に…」
月「…良かったな、ここならそのうち凍死できると思うよ」


  リューク『ど、どうしよう…そうだ、俺、助けを呼びに行ってくるな!』

月(あ、待て…ッ)


 リュークはたちまちのうちに壁をすり抜けて行ってしまった。


月(お前が外から開ければよかったんだよバカーーー!!!)


L「月くん…なんだかとても寒くなってきました…」
月「そりゃあパンツ一丁だしな…ま、そのうち(リュークも戻ってくるし)誰か来るさ」


 月は余裕を持ってそこに座り込んだ。


L「月くん…」
月「ん?」


L「暖めあいましょうVv
月「誰かー!!誰か助けてーーー!!!」


  …空飛ぶ林檎を追いかけて来た松田に二人が救出されるまで、月はあらん限りの力で扉を叩き、蹴り、叫んだという…。









L「予定とはちょっと違いましたが、真っ暗な部屋で二人きりのハダカの付き合いが出来たのでよしとします♪」
ワタリ「ようございましたね、L♪」








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 そろそろ蔵出ししてもいいかなーと。ちなみにイベントではこの冊子に「温泉の元」のおまけを付けてお配りしました。
  なんかもうむしろ「温泉の元」のためのネタフリでした。くだらないことにかける情熱は人一倍と自負しております。

 








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