〜強い味方がやってきた!〜





 その日、本部に 新しい仲間が加わった。





「俺はアイバー 詐欺師だ ヨロシク」

 アイバーは伊達者らしくウインクで挨拶し…、ふと 軽く眉を寄せた。

「その鎖は??」

 とっさに見交わすLと月、二人の視線は同じ事を主張していた−すなわち、月がキラの容疑者だということは、伏せておいたほうが良い、と。

 
「これは…わけあってはずせないんだ」
 柔和な笑みの影に やんわりと拒絶を示す月に対し、Lのほうは

「あなたには関りの無いことです。」
 と涼しい顔。

 アイバーは軽く肩をすくめ、言った。

「ふむ…これは…もしかして…」

 …!
 感づいたか?いや、まさか。何も怪しまれるところは無かったはずだ。

 いぶかるLと月に対し アイバーは言葉を続ける。

「鎖だけに…クサリ縁!?



「「「「………」」」」



HAHAHA!イッツ・ジョーク!HAHAHA!



「…アイバーは語学力 心理学 人格変換術 お笑い あらゆる社交に必要な物を 身につけ必ずターゲットと親密な関係になる詐欺師です」
 
「いや、何か今おかしいの混じってましたよね」
 何事も無かったかのように説明するLに突っ込みを入れる松田。ちなみに、アイバーはまだ爆笑している


「うん、アイバーさんはなかなか日本の故事をよく勉強なさっておられるようで感心だ。」
感心しちゃうんですか局長!?


「…あのね竜崎…彼、確かに日本語は達者だけど…ギャグセンスはもう少し勉強し直したほうが良いんじゃないかな」
 果たして善意から忠告しているのか馬鹿にしているのか容易に判断は付きかねるが、月はまじめにLに意見する。

ラテン系だからしょうがないと思ってください。」


「「「ああ、そうなのか。」」」


 一同は納得した。 …ラテン気質をはき間違えている感が無きにしも非ずというところだが…、次に金髪の美女が進み出る。


「ウエディ、職業は泥棒。」
「ウエディはどんな鍵 金庫 セキュリティでも破れる泥棒です その証拠にこうして我々に気付かれる事なくここまで…!??

 …ウエディはサングラスを取り、ミステリアスな瞳で月を見つめていた。


          松田「ホントだ…どんな障害も潜り抜けて 月くんの元に辿りついてますね…」


まさかLがこんなにも若くてかっこいいなんて何もかも想像以上…Vv
「…、あのう…」
「泥棒から盗みを働くなんて、さすがはLね。可愛いハート泥棒さんVv」

 しなやかな腕が媚びるように月の手に握手を求める。


「「「「………………………」」」」



 …どうやら何か 根本的な勘違いをしているようだ。




             松田「まあ確かに、Lって一見あんまり頭脳明晰に見えないですもんねー」
             夜神父「!!?松田、失言だぞ…!」



 しかしLはそれ(松田)どころではなかった。

 素早く伸びてきたウエディの手を振り払い、月の前に立ちはだかる。

今すぐ夜神くんの側から離れなさいこの泥棒猫が
「What?あいにくだけどドロボウの腕をスカウトされて来たのよ、犯罪者さん。」
「誰が犯罪者ですか失敬な」

「名だたる名探偵に手錠で繋がれてるなんて一時も目を離せない重犯罪者に決まってるわ。見るからに犯罪者な風体だし!」
 せせら笑うウエディに言い返そうとするLを制し、無言のまま月が進み出る。


「…夜神くん、どうしました?」


「…じゃない…」
「ナーニ坊や?」


僕はLじゃない!Lはコレだ!!!」


 月はLを指差し主張した。


「大体、この僕のどこがこの猫背で味覚異常で死んだ魚のような瞳をしたLに似ていると???」



「月くん…酷い…」
 指をくわえるLを無視し、月はウエディに詰め寄る。

「今すぐ訂正しろ!」



 ウエディは意外そうに肩をすくめた。
「ユーはLじゃない?オー、Sorry … So Sorry」

ウエディ、そういう時は『ヒゲソーリー』と付け加えるとウィットに富んだ和やかな挨拶になるそうだ

…アイバー、ウエディにおかしな日本語を教えないでください


  和やかどころか余計険悪になったその場に、不意に松田の慌てた声が響く。


「…なななな何ですかウエディさん!!?」
「………」 
 無言で近くに寄って来たウエディに、どぎまぎと松田は問いかける。

「意外だわ…Lがこんなに頼り無さそうな若造だったなんて;・・・まあいいわ、よろしく」

聞 き 捨 て な り ま せ ん ね ウエディ!
 本気で不機嫌になったLが、がりがりと指を噛む。

「よりにもよって松田と間違えるなんて、侮辱にも程があります」


                     松田 「……………」
                     局長「気にするな、悪気は無いんだ…多分…」


「え?あなたがL?思ったより老けてるけど、ナイスミドルと言えなくも無いわね」
それは夜神さんです;


「OH!…やっぱりコレが無きゃダメね!!」


 ・・・ウエディはサングラスをかけなおした。




((((度付きサングラスだったのか…))))



 
「ユーは…!さっきの犯罪者!?
アナタいい加減にしないとそのグラサン鼻眼鏡に換えますよ☆

「ウエディ、ほら今だ!ソーリーソーリー、コイズミソーリ!
「…さっきと違わない?」
「なぁに、こちらのほうがよりハイレヴェルな常套文句なのさ☆」

「とりあえずネタが百万年ほど古いですから残念!!
「竜崎、そのネタをやるなら最後は切腹しないと」

 どこまでもまじめにツッコミを入れる月とは対照的に 残された常識人たちは思ったという。


(((…この二人…いや、三人…本当に大丈夫なのか…)))




 

 先行き不安な新捜査本部であった…
 







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 THE☆こんな二人は嫌だ!すんげー陽気なアイバー&実はド近眼だったウエディ。
 ラテン系をはき違えているのはruyです…。






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