* 第二部以降のミサ&月ライフ。









 みんな うそつき ね。






       しくして








「ミサちゃん、いいよその表情!サイコウ!」

 ぱしゃっ

 と、シャッターの音、まばゆい光に暗がいっそうきわだつ。


 あたし、かがやいてる?









 撮影が終わった後のスタジオは、さみしい。
 たった今までここの女王のようにかしずかれていたあたしはもう居ない、
 もう誰もあたしを見ない、それがさみしくて・あたしはいつも誰よりも早くそこを立ち去ることにしている。


「お疲れ様でしたー、お先に失礼しまーす」
「あ ミサちゃん」


 軽やかな笑顔、軽やかな足取りで身を翻すあたし の
 腕 
 取られた。


    ぐい・


「………何ですか」

 プロデューサーの…何ていうひとだっけ?
 思考回路は停滞、会話だけが空しく流れていく。


「ミサちゃんのおかげでいい仕事できたよォ!」
「えーっほんとですかあ?ミサうれしーっ!」
「ほんとほんと、ねえそれでさあこの後なんだけどォ・・・」










「バーカ、最低、しんじゃえ、低脳プロデューサー」
『…いいのかそんなこと言って』

「いいのよ!あいつ、ミサにへんなことしようとするんだもん。
 ミサはライトのミサなのに!」

『ふうん?まあでも、あいつも影でお前のことハクチってゆってたからな』

「・・・・・・・・・・・・・・あんたは素直ね、リューク」

『死神は嘘をつかない』


 ククッ と、黒い影が躍った。





 にはを。
 あたりまえになってしまった日常。





 午前二時、がちゃりと扉を開くとあなたが居る。
 あなたが居る、その事実に 安堵する。

「ただいまー」
『ただいまー』

「………おかえり」
 パソコンの画面に見入ってばかりでこっちも見てくれないのね、
 あなたのために装っている・あたしは今日も・サイコウに美しいはずよハニー、

 つれないあなたにあたしは今日も尋ねる、

してる?」
「ああ、愛してるよ」

 ほんとに嬉しいって顔であたしは笑う、でもそれも 

 みんなうそつき、でもあたしはその嘘にすがって生きてる。
 何が真実かなんてどうでもいいのよ、そんなことたいしたことじゃないの、


 大切なのはあなたがここに居るということ。








 あなたの寝顔にあたしはささやく、
 あいしてるっていうのと同じくらいやさしく。





「うそつき、だいきらい」















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 うそつきなあなたを、こんなにも。

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